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10G回線を契約したのに速度が出ない人へ
10Gの光回線に変えたのに、速度テストしたら前とほとんど変わらなかった。そういう声は意外と多いです。
原因はほぼ決まっていて、自宅の機器が10Gに対応していないケースがほとんどです。回線だけ変えても、間に挟まっている機器が1Gbpsまでしか対応していなければ当然1Gで頭打ちになります。
ひとつ正直に言っておくと、FPSのランクマッチだけが目的なら10Gはほぼ意味がありません。Pingは速度ではなく遅延の話なので、1G回線でも十分なケースがほとんどです。10Gが効いてくるのは以下のような用途です。
- ゲームの大型アップデートを短時間で終わらせたい
- 配信の上り速度を確保したい
- 家族全員が同時に使っても速度が落ちないようにしたい
それでも10Gを活かしたいなら、必要なものを順番に整理します。
10G回線が本当に必要かどうかの判断基準
機器を揃える前に、そもそも10G回線が自分に必要かどうかを確認してください。NURO光を例にすると2Gと10Gの月額差は550円ですが、10Gを活かすためのルーター代として2〜5万円が別途かかります。
| コスト | 2Gプラン | 10Gプラン |
|---|---|---|
| 月額(NURO光戸建て) | ¥5,500〜 | ¥6,050〜 |
| 月額差額 | ¥550/月 | |
| 10G対応ルーター(初期投資) | 不要 | ¥20,000〜50,000 |
| 元を取るまでの期間 | — | 約3〜8年(ルーター代÷月額差額) |
月額差額550円だけで見るとコスパが良く見えますが、ルーターの初期投資を含めると元を取るまでに数年かかる計算になります。ゲームのPing改善だけが目的であれば2Gで十分です。10Gの投資が合理的になるのは以下のような場合です。
- ゲーム配信・実況をやっていて上り速度が必要
- 家族複数人が同時にゲーム・動画・テレワークをする
- 100GB超の大型ゲームのDLを頻繁にする
- すでに10G対応ルーターを持っている
Wi-Fiでは10Gの恩恵が薄い理由
10G回線を契約しても、Wi-Fi接続がメインなら恩恵はほとんどありません。Wi-Fiの規格別の実効速度は以下のとおりです。
| Wi-Fi規格 | 理論値 | 実測速度目安 | 10Gとの相性 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 5(11ac) | 6.9Gbps | 200〜500Mbps | ✗ 意味がない |
| Wi-Fi 6(11ax) | 9.6Gbps | 500Mbps〜1Gbps | ✗ 1G止まり |
| Wi-Fi 6E | 9.6Gbps | 800Mbps〜2Gbps | △ 一部恩恵あり |
| Wi-Fi 7 | 46Gbps | 2〜5Gbps | ○ 恩恵が出やすい |
| 有線(CAT6A) | 10Gbps | 3〜7Gbps | ◎ 最大限活かせる |
Wi-Fi 6環境では10G回線を引いても実測は1Gbps前後に収まるケースが多く、2G回線との実質的な差はほぼありません。10Gの速度を本当に引き出したいなら有線接続が前提になります。
現在Wi-Fi 5・6環境の場合、10G回線に変えても速度の体感差はほぼありません。まずWi-Fi 7対応ルーターへの買い替えを検討するか、有線接続環境を整えてから10Gプランを検討することをおすすめします。
①まずLANケーブルから変える
一番安くて効果がわかりやすいのがLANケーブルの交換です。10G回線を使うにはCAT6A以上のケーブルが必要になります。
よくある間違いがCAT7やCAT8を選んでしまうことです。CAT7はコネクタが特殊で互換性の問題が出やすく、CAT8は40Gbps対応で完全にオーバースペックです。CAT6Aで十分で、1,000円以下で購入できます。
| カテゴリ | 最大速度 | 10G回線での使用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| CAT5e | 1Gbps | ✗ 速度が出ない | 10G環境では使えない |
| CAT6 | 1Gbps(条件付きで10G) | △ | 短距離なら10G可だが不安定 |
| CAT6A | 10Gbps | ◎ 推奨 | 1,000円以下で購入可能 |
| CAT7 | 10Gbps | △ | コネクタ互換性の問題あり |
| CAT8 | 40Gbps | △ | オーバースペック・高価 |
LANケーブルの交換は1,000円以下でできる最安の対策です。交換後にfast.comやGoogleのスピードテストで速度を計測して改善を確認してください。
②ルーター。ここが一番の落とし穴
ここで詰まるケースが最も多いです。ルーターのWANポート(インターネット側の差し込み口)が1Gbpsまでしか対応していない場合、10G回線を引いても入口で1Gに絞られてしまいます。10G回線を活かすには10GbE対応のWAN/LANポートを持つルーターが前提になります。
ゲーム用途で選ばれやすいのはASUSのROGシリーズかTP-Linkあたりで、価格は2〜5万円台が多いです。安くはないため、10G回線の月額差額と合わせてトータルコストで考えてから購入することをおすすめします。
10G対応ゲーミングルーターをAmazonで確認するルーターのスペック表に「10GbE WAN」または「10Gbps WAN」の記載があるかどうかを確認してください。「2.5GbE WAN」では10Gの速度は出ません。購入前に必ずスペックを確認してください。
③PCのNICは用途次第
ルーターが10G対応でも、PC側のネットワークカード(NIC)が1Gbpsまでしか対応していない場合、PC単体では1G止まりになります。デスクトップPCであればPCIe接続の10GbE NICを増設できます。
ただしNICの増設はゲームのPing改善には関係ありません。大容量ファイルの転送を頻繁にする・配信の上り速度を本格的に上げたいという用途であれば検討する価値があります。ゲームだけが目的なら優先度は低いです。
10GbE NIC(LANカード)をAmazonで確認する④複数台繋ぐならハブも10G対応が必要
PCとゲーム機など複数台を有線で繋ぐ場合、間に挟むスイッチングハブも10G対応でないと全体が1G止まりになります。1台だけルーターから直結するなら不要なので、自分の環境に合わせて判断してください。
1Gと10Gで大型ゲームのDL時間はどう変わるか
Pingへの影響はほぼないとはいえ、ダウンロード速度の差は体感しやすいです。1Gと10Gの実測速度を元にDL時間を比較すると以下のようになります。
| ゲーム容量 | 1G回線(実測500Mbps) | 10G回線(実測3Gbps) |
|---|---|---|
| 10GB | 約2分40秒 | 約27秒 |
| 50GB | 約13分20秒 | 約2分13秒 |
| 100GB | 約26分40秒 | 約4分26秒 |
| 150GB | 約40分 | 約6分40秒 |
GTA6のような100GB超の大型タイトルが増えている昨今、DL速度の差は無視できません。発売日に即プレイしたいなら10G環境の恩恵は大きいです。
結局何から買えばいい?
優先順位をまとめると以下のとおりです。
| 優先度 | アイテム | 費用目安 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 最優先 | CAT6A LANケーブル | 〜1,000円 | 最安・まず試すべき |
| 最優先 | 10GbE対応ルーター | 2〜5万円 | これがないと10G回線の意味がない |
| 用途次第 | 10GbE NIC(LANカード) | 1万円前後 | 大容量転送・配信用途のみ必要 |
| 用途次第 | 10G対応スイッチングハブ | 1〜3万円 | 複数台を有線接続する場合のみ |
□ LANケーブルをCAT6Aに変えた
□ ルーターのWANポートが10GbE対応か確認した
□ Wi-Fiメインなら10Gプランの恩恵が薄いことを理解した
□ 複数台を有線接続する場合はハブも10G対応か確認した
□ 10G回線の月額差額とルーター費用のトータルコストを計算した
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