引っ越しが決まったら、まず回線のことを考える
引っ越しの準備というと、荷造りや役所の手続きが頭に浮かびますが、ゲーマーにとって見落とせないのが回線の手配です。タイミングを間違えると、新居に引っ越したのにネットが繋がらない期間が1ヶ月近く続く、なんてことが普通に起きます。
実際に経験した人はわかると思いますが、「引っ越して落ち着いたら回線の手続きをしよう」という考えはかなり危険です。物件を探している段階から、回線のことを視野に入れて動く必要があります。
物件を決める前に回線環境を確認する
VDSLの物件は要注意
マンションや集合住宅の場合、建物内の配線方式によってゲーム環境が大きく変わります。特に注意したいのがVDSL方式です。これは建物の共用部から各部屋まで電話線を使って引き込む方式で、速度の上限が100Mbpsに制限されてしまいます。光回線を契約しても、部屋に届く時点で電話線に変換されるため、Ping値や安定性の面でも本来の性能が出ません。
内見の際や物件の問い合わせ時に、以下の点を確認しておくと安心です。
- 部屋に光コンセントがあるか(光ファイバーが直接引き込まれている証拠)
- 建物の回線方式が光配線方式かどうか(管理会社に直接聞くのが確実)
- NURO光など特定の回線が引けるかどうか
物件情報に「光回線対応」と書いてあっても、VDSL方式の建物であるケースは珍しくありません。「対応」=「高速・低遅延」ではないので、必ず配線方式まで確認してください。
繁忙期は回線工事の予約がすぐ埋まる
引っ越しの多い2〜4月(春)と9〜10月(秋)は、回線工事の依頼も集中します。この時期に手続きが遅れると、工事の予約が1〜2ヶ月先まで埋まっていて、新居に入居してからずっとネットなしという状況になります。
筆者自身、春の繁忙期に引っ越したとき、申し込みのタイミングが少し遅れてしまい、開通まで1ヶ月以上かかりました。その間はモバイル回線で凌いでいましたが、Pingが安定しないのでゲームはほぼ諦めた状態で、正直かなりしんどかったです。
引っ越しが決まった瞬間、回線の手続きも同時に動かすくらいの気持ちでいてください。物件の契約が終わったその日に申し込むのが理想です。「部屋が決まってから考えよう」では遅いことが多いです。
繁忙期でなくても、回線の開通工事には2〜4週間かかるのが一般的です。余裕を持って動くなら、入居予定日の2ヶ月前には申し込んでおくのが安全です。
今使っている回線が新居で使えるとは限らない
現在契約している回線をそのまま新居でも使いたいと考える方は多いですが、回線によっては提供エリア外になってしまうケースがあります。特に注意が必要なのは以下のような回線です。
- NURO光:対応エリアが限られており、引っ越し先が対応外になることがある
- 電力会社系の地域限定回線(中部テレコム、eo光など):提供エリアが特定の地方に限定されている
- マンション一括型の回線:建物単位で契約されており、個人での引き継ぎができない
筆者も引っ越しの際に、当時使っていた回線が新居のエリア外で引き継ぎができず、違約金を支払うことになりました。引っ越し費用が重なる時期に数万円の出費はかなり痛かったです。新居の住所が提供エリアに入っているかどうかだけは、物件を決める前に必ず確認しておいてほしいです。
特にNURO光を使っているゲーマーは、引っ越し先の住所でのエリア判定を早めに確認してください。エリア外だった場合は、別の回線を検討する時間的な余裕も必要になります。
乗り換え時の違約金と、使えるキャンペーンについて
契約中の回線を解約する場合、契約期間中の解約違約金が発生することがあります。プロバイダによって異なりますが、数千円〜1万円以上になるケースもあるため、解約前に必ず確認しておきましょう。
一方で、乗り換え先のプロバイダが「他社違約金の負担キャンペーン」を実施していることがあります。申し込み時に所定の書類を提出することで、違約金相当額をキャッシュバックしてもらえる仕組みです。ただし、キャンペーンには申し込み期限や上限金額が設定されていることが多いので、詳細は必ず申し込み前に公式サイトで確認してください。
2年縛りや3年縛りのある契約の場合、更新月(契約更新のタイミング)であれば違約金なしで解約できます。引っ越しのタイミングと更新月が近いなら、そこに合わせて動く方法もあります。
開通工事までの間、どうやって繋ぐか
モバイルWi-Fiの貸し出しを活用する
光回線の開通まで時間がかかる場合、多くのプロバイダがモバイルWi-Fiルーターの一時貸し出しサービスを提供しています。無料または月額数百円程度で借りられるケースが多く、申し込み時に一緒に手配しておくとスムーズです。
荷解きや日常のネット利用には十分使えますが、ゲーマー目線で正直に言うと、ランクマッチや対戦系のゲームに使うのはおすすめしません。
4G・5Gのモバイル回線は、電波状況によってPing値が大きく変動します。安定しているときは問題ないように見えても、突然50ms・100msと跳ね上がることがあります。開通待ちの期間は、ランクマッチより普段と違うゲームモードやシングルコンテンツで過ごすのが現実的です。
開通待ち期間中のゲームとの付き合い方
どうしてもオンラインでプレイしたい場合は、Ping値への要求が比較的ゆるいゲームジャンル(MMORPGのフィールド移動やソロコンテンツ、ターン制のゲームなど)にとどめておくのが無難です。VALORANTやAPEXのような判定がシビアなFPSは、回線が安定してから再開したほうが余計なストレスを抱えずに済みます。
・物件の配線方式(VDSL方式でないか)を確認した
・新住所で今の回線が使えるかエリア確認をした
・入居日の1〜2ヶ月前には回線の申し込みを済ませた
・現在の回線の違約金と更新月を確認した
・乗り換え先の違約金負担キャンペーンを調べた
・開通までのモバイルWi-Fi貸し出しを手配した
引っ越しはただでさえ手続きが多くて大変ですが、回線周りだけは後回しにすると取り返しがつかない場面があります。物件が決まったタイミングで、ゲーム環境の手配も一緒に動かしてみてください!
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